WindowsでOpenSSLをビルドする方法
OpenSSLとは 暗号化通信をおこなう上で必要な処理を提供するオープンソースライブラリです。 プログラムから使うには、C言語ソースコードが公開されているので、ビルドしてライブラリを作成する必要があります。 以下ではビルド手順を紹介します。 ビルド環境の準備 Perl https://strawberryperl.com/からstrawberry-perl-5.32.1.1-64bit.msiをダウンロードする。バージョンは最新でOKと思います。 NASM https://www.nasm.us/のDownloadから2.16.01/nasm-2.16.01-win64.zipをダウンロードする。バージョンはrc以外の最新でOKと思います。 インストール後はNASMがインストールされたフォルダーを環境変数PATHに登録する必要があります。 Visual Studio 2022 または Build Tools for Visual Studio 2022 https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/からVisual Studio 2022 CommunityまたはBuild Tools for Visual Studio 2022をインストールする。 WindowsにおけるOpenSSLのビルド手順 https://www.openssl.org/source/からopenssl-3.1.0.tar.gzをダウンロードして解凍する。解凍できない場合は、コマンドプロンプトでtar -xzf openssl-3.1.0.tar.gzを実行する。 管理者権限で コマンドプロンプトを起動する 解凍したフォルダを開く 下記のコマンドを実行する※Communityの部分はインストールしたVisual Studioのバージョンに合わせて変更する "C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2022\Community\VC\Auxiliary\Build\vcvarsall.bat" x64 下記のコマンドを実行する perl Configure VC-WIN64A 下記のコマンドを実行する(かなり時間がかかる) nmake 下記のコマンドを実行する(かなり時間がかかる) nmake test 下記のコマンドを実行する nmake install 成功した場合はC:\Program Files\OpenSSLにOpenSSLがインストールされます。...