「コードは書けないけど、ロジックはある人」にツールを。LogicPadを作った理由
こんにちは、kenjiです。ローコードツール「LogicPad」を作った作者です。 今回はプロダクトの紹介ではなく、「なぜこれを作ろうと思ったのか?」という開発の裏側、そして僕自身の思いについて、少しパーソナルな視点から書いてみたいと思います。
正直、これは単なるツール開発ではありませんでした。 自分の過去、職場のモヤモヤ、スキルセット、そしてずっとくすぶっていた“いつか自分のプロダクトを作りたい”という想い―― それら全部が重なった結果、生まれたのがLogicPadです。
つまり、 これは僕にとっての“人生の集大成プロジェクト” でもあります。 そんな背景を、できるだけ素直に、熱量込めて書いていきます。
率直に「これは自分が作った」と胸を張って言えるプロダクトがほしかった
正直に言うと、これが一番最初の動機でした。
昔から、仕事でも趣味でもコードを書くのが好きでした。いろんな開発にも関わってきました。 でも、ある日ふと気づいたんです。 「自分の名前で、自分の責任で、世に出したプロダクトがない」 って。
もちろん、チームで作るものには価値があるし、誇れる仕事もたくさんありました。 でもどこかで、「このまま、誰かの名前の下でキャリアを終えるのかな」という虚無感もあったんです。
一度でいい。 「これは自分が作った」と胸を張って言えるものを残したい。 そう思って、LogicPadの構想を練り始めました。今から 6 年くらい前 ( 2019年頃 ) のことです。 (元のアイディア自体は、アンリアルエンジンのビジュアルプログラミング言語のブループリントを知った2015年くらい前のことです。)
コードが書けないから手を出せない。それってもったいなくない?
僕の職場には、優秀な人がたくさんいました。
ロジックは組める。Excelの関数も自在に使いこなすし、問題の本質も見抜ける。 でも――「コードを書く」という段階で、手が止まってしまう。
「この作業、毎回手順書を見ながらやってるけど、自動化できませんかね?」 「うん、できるよ。でも…それにはコードを書かないとね…」
そんな会話が何度もありました。
僕はそのたびに思っていました。 「ロジックはわかってるのに、コードという壁で止まってしまうのは、本当にもったいない」と。
ローコードエディタ、という選択肢
実は前職では、GUI操作で動く2次元CADの開発をしていました。 CADって、マウスを使って図形を組み立てていくじゃないですか。 つまり、 「操作でロジックを組み上げる」 という世界観なんです。
「これ、ローコードとめちゃくちゃ相性いいな」と思いました。
さらにさかのぼると、学生時代からずっと画像処理や数値処理、Windowsツール、SNS自動投稿ツールなど、 思いついたらすぐコードを書いて、小さなプログラムを量産していました。 600個以上はあると思います。今もGitHubに残っています。
当時は意味なんて考えていませんでした。 ただ「作りたいから作る」。それだけでした。
でも今、LogicPadを作っていると…
まさに、点と点が線でつながった気がしたんです。
使いやすい、でもパワフル。バランスの難しさ
開発を進めるうえで、ずっと考えていたのが 「直感的に使えて、かつちゃんと強いツールにする」 ということ。
機能を足せば、できることは増えます。でも、使いづらくなる。 シンプルにすれば、誰でも触れる。でも、それじゃ物足りない人も出てくる。
「ローコードツールって、おもちゃでしょ?」って言われないように。 でも、「結局コード書かないとダメじゃん」とも言わせないように。
直感と表現力、そのギリギリのラインでずっと戦っていました。
何度もUIを作り直して、何度も捨てて、 そしてようやく「これならいける」と思える形に近づいたときは、本当に嬉しかったです。
初めての「ユーザー」のひと言に救われた
初めてLogicPadを渡したのは、元同僚でした。 ITは苦手、コードも怖い。でも、ロジックは得意。
少し説明して触ってもらって…数分後に言ったひと言が、今でも忘れられません。
「これなら、私でもできそう!」
もうね、泣きそうになりました。 僕があげたかったのは、これだったんだって。
動くツールじゃなくて、 「自分で作れた!」という感覚 。 それこそが、LogicPadの真の価値なんだと確信しました。
作れる人が増えると、社会はもっと面白くなる
僕は「技術の民主化」が本当に重要だと思っています。
技術には、世界を変える力があります。 でも、それを扱える人は限られている。
もし、「ロジックがわかる」だけでアプリが作れたら?
もっと多くの人が、「作る側」に回れるようになる。 そして、そこから生まれるものは、今の想像を超えると思っています。
LogicPadが、その入口になれたら。 「作ってみたい」を「作れる」に変えるツールでありたい。
それが、僕の願いです。
おわりに
LogicPadは、まだベータ版で完成ではありません。 改善点も、やりたいことも、まだ山ほどあります。
でも、僕はこのツールに 自分の人生の“点”を全部注ぎ込んでいます。 今なら胸を張って言えます。
「これは、自分が作ったプロダクトだ」 と。
👇おまけ:LogicPadでできること
- ドラッグ&ドロップで処理を構築
- 条件分岐や変数などもGUIで扱える
- 多様なAI連携ノードを用意
- スクリプト挿入で上級者向けの拡張も可能
- 高精度の数学関数・データ処理(無限桁精度の数値演算など)
- 上級者向けにショートカットキーも充実
- 90カ国以上の言語に対応
これからやりたいこと
- AIと連携して自然言語からロジックを生成
- ユーザーがカスタムノードを作成できる仕組み
- 作成したノードやロジックを共有できるプラットフォーム構築
✍️あとがき
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。 これはただのツール開発ではなく、僕自身の経験、情熱、人生の断片を注ぎ込んだひとつの挑戦でした。
「コードは書けないけど、ロジックはある」 そんな人たちが、自分の力で “作れる”ようになる未来 。 それを、これからもLogicPadを通して目指していきたいと思っています。
もし少しでも「使ってみたい」と思っていただけたなら、それだけでとても嬉しいです。 興味が湧いた方は、ぜひ LogicPad を試してみてください。
そして、使ってみた感想や気づいたことがあれば、どんな小さなことでもかまいません。 あなたの声が、このプロダクトの次の一歩をつくる大きな力になります。
これからも、よろしくお願いします。

