マーケットインとプロダクトアウト
こんにちは、kenjiです。
たまにビジネス書とか、企画書とかで、
「うちはマーケットイン戦略です」 「これはプロダクトアウト型ですね」
みたいなこと言ってるのを見かけるんですが……。
いや、マーケットイン? プロダクトアウト? どっちがえらいの???
ってなりませんか?
ということで今回は、この「マーケットイン」と「プロダクトアウト」ってやつを、 なるべく噛み砕いて、ちょっと辛口に見ていこうと思います。
ざっくり言うと…
- マーケットイン:市場(マーケット)の声を聞いて、それに合わせて商品をつくる
- プロダクトアウト:自分たちが良いと思ったもの(プロダクト)をつくって、世に出す
これだけです。シンプル。
たとえばラーメン屋でいうと…
マーケットインなラーメン屋は、 「最近は家系ラーメンが流行ってるな。よし、脂とニンニクたっぷりでいこう!」って感じ。
プロダクトアウトなラーメン屋は、 「俺が作ったこの豆乳バジル塩ラーメン、まじ最高だから食ってくれ」って感じです。
どっちが正解かというと…どっちも正解です
マーケットインは、顧客ニーズに寄せていくから「売れる確率が高い」けど、 突き抜けたアイデアやブレイクスルーは生まれにくい。
プロダクトアウトは、「自分たちの信じる正義を形にする」ので尖ってて魅力的だけど、 外すと誰にも響かない。
iPhoneはプロダクトアウトっぽい
「スマホなんて要らん」と言ってた時代に、iPhoneを出したApple。
これはもう、完全にプロダクトアウトの成功例です。
ユーザーの声を聞いてたら、「キーボードのない携帯?ムリムリ」って言われて終わってた。
でもプロダクトアウトは「自己満足」になりやすい
たまに、「ウチはプロダクトアウト型だから」って言ってる企業や人がいるんですが、
いや、それただのユーザー無視では?
って思うこともあります。
「作りたいから作った。でも売れなかった」は、 プロダクトアウトじゃなくて「独りよがりアウト」なんですよね。
マーケットインにも落とし穴はある
一方で、マーケットインも万能じゃなくて。
「ユーザーが求めてるから全部やります!」って言ってたら、 プロダクトの芯がブレて、結局誰にも刺さらないこともある。
どんどん機能を足していって、気づいたらカオスなツールになってる、みたいなやつですね。
本当にすごいのは、「どっちもやってる人」
すごいプロダクトって、「ユーザーが本当に求めてたけど、言語化できてなかったもの」を、 ビシッと提示してくれるんですよね。
つまり、「プロダクトアウトの発想で、マーケットイン的な共感を取る」ってこと。
これ、簡単に言ってるけどめちゃくちゃ難しいです。 でも、これができると一気に「神プロダクト」になります。
結論:言葉より、ユーザーの反応がすべて
マーケットインか、プロダクトアウトか。 どっちが正しいかなんて、あんまり意味のない問いで。
「ユーザーの心にちゃんと届いてるか?」がすべてだと思います。
「どっちっぽい戦略でやってます」とかってのは、 あとでマーケ資料に書ければそれでいいんじゃないかなー、くらいに思ってます。
ということで、マーケットインとプロダクトアウトの話でした!
変な横文字に惑わされず、「結局どうすれば人が喜ぶか?」を考えていくのが、 一番健全だなーと思います。
ではでは〜。